2013年8月22日木曜日

2. 局所性ジストニアと欝症状とAVMの関連性は無い

 1995年の秋、神経内科で局所性ジストニアと診断され、MRIでAVMが発見されました。

 筆者は、クラッシックギター愛好者であり、ジストニアは演奏には致命的支障であったため、神経内科での治癒を期待しました。

 主治医の先生が、上司の方が執筆されたジストニアと血管異常の関連性を記述した論文を見せて下さいました。その時、まだ論文レベルであり、明確な原因や確実な治療法は確立されていないことを再認識しました。

神経内科の主治医の先生はAVMとジストニアの関連性を究明して、治療法につなげるべく様々な検査をしました。結局、確実な関連性を確定するエビデンスを得ることは難しかったようです。

 その後、脳神経外科に変わり、そこで、AVMの脳血管造影検査と、今後の治療方針を決める事になりました。
 
 脳外科の説明を聞き、ガンマナイフを受ける事にしました。主治医に病院を紹介していただき、2ヶ月半待って、治療を受けました。

 ガンマナイフ装置を設置している病院は当時少なく、また、健康保険適用外でした。、自動車1台買える治療費を支払いました。ガンマナイフ治療は1996年と1999年の2回受けました。2回目は健康保険適用で、さらに高額医療費適用のため自費負担は小額でした。

 さて、ガンマナイフ治療後から5年後の2004年頃位から、脳に浮腫み観察されるようになりました。遅発性の浮腫は珍しいとの事でしたが、経過観察をする事しかできないとの事でした。

 この頃から、精神的に不安定になり、心療内科にかかり抗鬱剤を使うようになりました。

 脳外科医に、精神的な不安定と抗鬱剤の事を相談しましたが、脳の症状とは全く無関係と言われました。

 心療内科でMRI写真を見せ、脳の症状との関係性を相談しましたが、心療内科医からも関係性は否定されました。
 脳の状態と精神の状態を関連付けるエビデンスが世の中に無いので、関連付けることはできないというのが心療内科医の見解でした。

 素人考えでは、ひとつの脳が、ジストニアを起したり、鬱状態を引き起こしたりするのであるから、なんらかの関連性がある気がするのですが、医学的には関連性は無いと言われてしまいます。

筆者としては、ジストニアとAVMと鬱に対して、別々の医療機関で個別に対応するしかありません。

脳神経外科、神経内科、心療内科は、同じ脳を扱うのに、全く別の分野であり、分野を超えて複数の症状を総合的に診断して治療することは、現在ではできないようです。

 将来的に、脳が引き起こす複数の症状を総合的に診断して治療できるような分野が出来ることを期待します。


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